家具の漆塗りオーダー例
このページでは、うちで修理したリ製作した家具に漆を塗って仕上げた例を紹介します。
全てお客様のご希望によりオーダー、ご注文で塗って仕上げたものです。
全てお客様のご希望によりオーダー、ご注文で塗って仕上げたものです。
時代箪笥を修理して、漆塗り直し

漆が塗ってある古い時代箪笥を塗り替えました。
剥がれた部分が多かったので、洗って古い漆膜を剥がし、傷んでいるところを修理、調整し、削り直して、下地を入れ直し、漆を塗りました。
(費用は、68万円でした。)

(費用は、95万円でした。)
布を着せて漆塗りの時代箪笥


寸法 幅890×高さ1100×奥行き410
古い漆塗りの箪笥を修理して、塗り直しました。
古い漆は、下地からポロポロ剥がれる状態でした。これは、下地がにかわの下地だったからです。
それで古い漆を、下地ごと全部洗って、剥がしました。

下塗りを入れ、中塗りに朱漆を塗って、上塗りに透き漆を塗って、朱溜塗りとしました。
布を貼りますと、手間がかかりますが、高級な漆塗りの仕上がりになります。

漆朱塗り、桐チェスト

木地は、桐です。布を貼って、漆の下地を入れて、朱塗りにしました。
台輪は、黒の漆塗りで、アクセントを付けました。 ※金具は、古いたんすからの転用です。
(費用は、木地製作、漆塗り、合わせて63万円でした。)
古い水屋箪笥に漆を塗ってしゃれた戸棚や食器棚に

(京水屋、木地溜塗り)
古い水屋を洗って修理し、削り直して、透漆を塗りました。
棚板は、お客様の希望で全部、貼り替えました。
(費用は、56万円でした。)
漆塗り座卓(座敷机・朱溜ろいろ塗り)、修理、漆塗り直し、再生



京都市在住のお客様です。
古い、漆塗りの座卓を修理して、漆を塗り直して、再生、リフォームして欲しいというご注文を頂きました。
天板は、漆の塗りが下地ごと剥がれたいる状態で、板厚も薄く(4ミリ)、波打っている状態でした。
それで、天板を剥がして、脚組みをガタつかない様に、修理し、框組を削り直して、真っ直ぐに修正し、真っ平らに天板を貼り直しました。
天板は、後でガタがきたり、波打ったりしないように、古い天板より厚めにして、9ミリ厚のしっかりした天板を貼り直しました。
そして、古い漆の塗膜を全て剥がし、新しく漆で、下地を付け直しました。
天板は、裏表とも、両面布を、糊漆で貼り付け、漆の下地を何回かに分けて付けました。
このように、漆の下地をつけては研ぐことを繰り返して、平らで滑らかな下地を作ることと、木地をしっかりと修復することが大事です。
そして、漆の下塗り、漆朱中塗り漆透き上塗りと、これも漆をハケで塗っては、研ぐことを、数回繰り返します。
脚回りは、上塗りを、つや消しの漆朱塗りにし、天板は、写真のように、模様をつけて、最後に透き漆で上塗りをかけました。
さらに、天板は、透き漆の上塗りが、きっちりと乾くのを待って、ろいろ磨きをかけました。
ろいろ磨きとは、漆塗りの技法の一つで、簡単に言いますと、艶を出して、ピカッと漆塗りの表面を光らせて、鏡面に仕上げる方法です。
目の細かい炭(砥ぎ炭、ろいろ炭)で仕上げ砥ぎをし、さらに、生漆をすり込んでは、磨き粉で磨くことを、何回か繰り返して、漆塗りの表面の艶を上げていきます。
このように、漆のろいろ塗り、またはろいろ磨きというのは、大変、手間のかかる高級な漆塗りです。
(費用は、38万円でした)
古い桐たんすに漆をぬって漆塗りの時代箪笥に

古い桐たんすに漆を新たに塗って再生しました。
*金具はお客様が持っておられた古いたんすのものを使っています。
サビをとって黒塗りしてつけています。
(費用は、68万円でした。)
古い箪笥に漆を塗って漆塗り箪笥にしました (漆朱溜塗り)

それで、お客様は、もう一回塗装し直して使いたいとおっしゃいました。再塗装をするには、きっちりニスを剥がして、木地を削り直して、きれいに染みのない状態にしてそれから着色して透明のニスを塗らなければなりません。そういうことにになると大変な手間と費用がかかります。
はてさて、どうしたものかとお客様と一緒に頭を悩ませておりました所、漆を塗ればよいという考えが浮かびました。朱を塗りますと、木地は、隠れますので、手間はちょっと楽です。もちろん、古い塗膜は剥がさなくてはなりませんが、それでも、漆によって木地が隠れるので、作業は楽です。もちろん、漆を塗るので、手間と費用は、削り直してニスを塗るのと同じくらいかかりますが、漆塗りの家具としての新しい付加価値が付きます。
お客様に申し上げた所、それでは是非そうして下さいとおっしゃいました。確かにニス塗りと漆塗り費用が同じなら、一概には言えませんが、漆塗りの方が値打ちかなと思います。納品の時、お客様が、「私の嫁入りの箪笥がえらい上等に蘇った」と言われました。
(費用は、60万円でした。)
古い漆塗りの時代箪笥を塗り直しました。(漆朱溜塗り)

漆塗りの箪笥を塗り直して欲しいという相談を受けて、見に伺いました所、大分傷んでいて木地も割れが入ったり、反ったり、色んな所が傷んでいました。漆の塗膜もぽろぽろと剥がれる状態でした。
漆の下地は、にかわ下地を使ってあり、ぽろぽろ剥がれるのは、にかわ下地の劣化によるものです。こういう場合、下地から付け直さなければいけません。にかわの下地は、湿気に弱く古くなって年数が経つと大概このような状態になります。それでうちは、漆の下地を使います。もしくは、渋の薄い下地を使います。
それはさて置き、この箪笥は、木地の修理も大分必要なので、費用がかかりますとお客様に申し上げましたら、かまいません、お願いします。とおしっやいました。それで、頑張って、修理をして下地を入れ直して塗り直しました。
漆塗り直し 修理(鏡台、朱溜、朱塗り)


鏡を支える脚部を取り替えて、塗り直しました。
家具や木工品の漆塗りによる再生について
うちでは、古い桐たんすや、文机、座卓、水屋、などの家具を、漆を塗って、漆塗りの家具として、新たに、甦らせることができます。先々代から使われていて、思い出があるけど、ちょっと、古ぼけて、すすけている和家具など、洗って、修理して、漆を塗ることによって、古い面影を残しながら、新しい家具として、使えるようになります。
色などは、お客様の希望で、好きな、漆塗りを、楽しむ事ができます。工程としましては、洗って、修理して、表面を削りなおして、木地を整えて、漆を塗ります。
また、漆が塗ってある古いたんすや、座卓など、傷んで、剥がれてきているのも、修理して塗り直すことができます。
色などは、お客様の希望で、好きな、漆塗りを、楽しむ事ができます。工程としましては、洗って、修理して、表面を削りなおして、木地を整えて、漆を塗ります。
また、漆が塗ってある古いたんすや、座卓など、傷んで、剥がれてきているのも、修理して塗り直すことができます。
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ご案内
会社名 大東漆木工(おおひがしうるしもっこう)
〒602-8491 京都市上京区西社町198−1
TEL 075−432−0043
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漆塗り家具の製作と修理、京都の大東漆木工