拭き漆とは…
無垢の家具を仕上げる方法に、漆の技法で拭き漆(摺り漆)と言って、ちょっと面白い変わったやり方があります。
このページでは、桜の机の工程を例にとって、拭き漆について紹介してみたいと思います。
漆の木から採ったままの生漆を摺り込んで仕上げます
漆の木から採ったままの樹液を生漆(きうるし)と呼びます。
もちろん、ゴミを取り除いてから使います。
この生漆を木地に摺り込んで拭き取るということを何回も繰り返しますと、漆の特有の独特の色艶をがでます。
このようにして仕上げる方法を、拭き漆(摺り漆)と言います。
拭き漆の工程 (桜の机を拭き漆で仕上げます)
次は、お客様オーダーの桜の書斎の机(デスク)を拭き漆で仕上げる様子です。
拭き漆について具体的によく判るかと思います。
拭き漆について具体的によく判るかと思います。
漆をいれる前の木地
お客様オーダーの書斎の机(デスク)をお造りしました。
材質は、樺桜です。
仕上げは、漆を使う仕上げですが、桜材は重いので、漆の作業部屋に運ばずに、その場で仕上げることにしました。
材質は、樺桜です。
仕上げは、漆を使う仕上げですが、桜材は重いので、漆の作業部屋に運ばずに、その場で仕上げることにしました。
生漆をよく浸み込ませて仕上げます
拭き漆という方法で、仕上げます。
木地に、生漆を浸透させて拭き取ることを何回も繰り返して、ツヤを出して仕上げます。ですから、摺り漆とも言います。
机の裏側も漆をよく染み込ませます。
全体にたっぷりと漆をしみこませました。
そして、よく乾かして、漆が、固まったら、また、生漆を染み込ませ、拭き取ります。
これを根気よく、繰り返します。
ですから、日にちと手間が、結構、掛かります。
たいそうな道具は、要りません。ウエスかボロ布があれば、事足ります。
ヘラがあれば、尚よろしいですが、高価な漆刷毛など必要ありません。
ただ、納得のいく仕上がりを得るのは、いつもながら、なかなか難しいように思います。
漆を染み込ませることを何回か繰り返し、大分、漆のツヤが出てまいりました。
組立てて、金具を付けて、完成です。
桜の拭き漆の机(デスク)です。
拭き漆(摺漆)は、漆を塗らずに浸透させて仕上げます。
木地に、生漆を浸透させて拭き取ることを何回も繰り返して、ツヤを出して仕上げます。ですから、摺り漆とも言います。
机の裏側も漆をよく染み込ませます。
全体にたっぷりと漆をしみこませました。
そして、よく乾かして、漆が、固まったら、また、生漆を染み込ませ、拭き取ります。
これを根気よく、繰り返します。
ですから、日にちと手間が、結構、掛かります。
たいそうな道具は、要りません。ウエスかボロ布があれば、事足ります。
ヘラがあれば、尚よろしいですが、高価な漆刷毛など必要ありません。
ただ、納得のいく仕上がりを得るのは、いつもながら、なかなか難しいように思います。
漆を染み込ませることを何回か繰り返し、大分、漆のツヤが出てまいりました。
組立てて、金具を付けて、完成です。
桜の拭き漆の机(デスク)です。
拭き漆(摺漆)は、漆を塗らずに浸透させて仕上げます。
生漆について
生漆(きうるし)は漆の木から採ったままの樹液ですので、水分がかなり混ざっていて白濁しています。
普通、刷毛塗りに使う漆は、この生漆をかき混ぜたり、熱を加たりして、水分を抜いた刷毛塗りしやすいように、手を加えたものです。
刷毛塗り用の漆は、水分を除いているので、白濁が取れて透明感のある暗褐色で、生漆(きうるし)に対して黒目漆と呼びます。
つまり、生漆(きうるし)は、漆の木から採ったままの何も手を加えない漆です。
生漆は、拭き漆のほか、下地に使います。
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ご案内
会社名 大東漆木工(おおひがしうるしもっこう)
〒602-8491 京都市上京区西社町198−1
TEL 075−432−0043
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漆塗り家具の製作と修理、京都の大東漆木工