当店の漆塗りと漆塗り家具

桜の書斎机、拭き漆
 ウチのお店では、家具に漆を塗っています。
 箪笥や、机、テーブル等、比較的大きなものに漆を塗っています。
 




無垢材にて木地を製作し本物の漆を塗る
 木地は、無垢材でお造りし、下地から上塗りまで、(化学塗料は使わずに)を使って仕上げています。

漆塗り家具のご注文、オーダー承ります

漆塗り箪笥、黒漆塗り
 ウチで造ったり、直したりした箪笥や、机などの家具を、お客様のご希望によって、漆を塗って仕上げています。
 ぜひ、漆塗りのご注文、オーダー承ります。

漆塗りの目次

漆塗りについて

漆塗りに関して

 漆塗りには、いろんな種類がありますが、大まかに分けて、透明塗りと、不透明塗りに分けられます。
 透明塗りには、木地溜め塗り、木地呂塗りがあります。顔料など混ぜない透明の漆を、透漆(すきうるし)と言いますが、それを、木地に、目止めをして、直接塗る塗りです。いわば、ニス塗りと同じですが、漆自体、茶褐色〜暗褐色の色が付いていて、ちょうど、べっ甲のあめ色や、ビール瓶のような色の仕上がりになります。その奥に、ぼんやりと木目が見えるような、奥深い感じの塗りです。
 また、拭き漆といって、木地に漆を染み込ませては、拭き取ることを、何回も繰り返して仕上げる方法もあります。拭き漆は木地の風合いが、よく出ます。
 次に、不透明な塗りですが、たとえば漆に、朱の顔料を混ぜて塗ると、朱塗りになります。漆と顔料の調合は、自分でしますが、朱の顔料の、量を少なくして塗ると、茶色っぽく、多くして塗ると、赤っぽい塗り色になります。朱の顔料にも色んな種類があり、また、朱の 他にも、色んな色の顔料があって、色んな色の塗りが出来ます。
 ただ、黒漆は、漆に鉄分を加えて、反応させて、黒い色の漆にします。これを塗ると黒塗りになります。

下地について

 普通、黒塗り、朱塗りの場合、下地を入れてから、漆を2〜4回位塗ります。
 下地は、漆と、との粉や、地の粉という細かい土の粉を混ぜ合わせたもの(錆地、地の粉地)を、木地に付けます。ヘラで薄く付けて、研いで、これを何遍も繰り返して、平滑な下地を作ります。
 また最初に、布を貼ってから、下地を付けていく場合もあります。これは、丈夫な下地になります。いずれにしましても、平滑な下地を作ってから、下塗り、中塗り、上塗りと、2〜4回位、漆をハケで塗って仕上げます。漆塗りの製品や、漆器の良し悪しは、木地と、下地の平滑さと、丈夫さで決まります。
 上記のように、漆と、土の粉を混ぜて付ける下地を、漆下地と、言いますが、
それ以外の下地もあります。
 漆の代わりに、にかわを混ぜた、にかわ下地と言うのがあります。にかわは、値段が、安く、また水に溶けるので、研ぎやすく作業性がよく、仏壇など彫り物の多い製品に使われますが、湿気や水に弱く、年数がたつとよく剥がれます。古いたんすや、座卓など、にかわ下地が多く使われていますが、結構ボロボロ剥がれて、困ることが多いです。
 あと、柿渋を使う渋下地というのがあります。柿合わせ塗り、目はじき塗りといって、木の導管や、木の凸凹の風合いを出すのに、使われ、薄い下地を付ける時に使います。この渋下地は、結構、強いです。以上、下地のことで説明しましたが、うちでは、主に、漆下地と、渋下地を使っています。

様々な、塗りの種類について

 透漆を塗る、塗りを溜塗り(ためぬり)と呼びます。木地に塗ったのを、木地溜塗りと呼びますし、朱に、透漆を上塗りしたのを、朱溜め塗りといいます。朱溜め塗りは、とろんとした透明感があり、渋く、奥深い朱色です。
 その他、布を貼って、布目の模様を出す、布目塗り、和紙を貼って、和紙の風合いを出す、一閑塗りなどもあります。
 また、上塗りが、乾いてから研いで、磨きをかけて、鏡面にして、つやを出す、呂色塗りも、あります。朱呂色塗り、黒呂色塗り、木地呂色塗りと呼んだりします。さらに、中塗りや、下塗りまで、研ぎだして、磨いて、模様を出す、塗りもあります。
 その他、まだまだ、沢山の塗り方がいっぱいありますが、ここでは、説明しきれません。


会社名 大東漆木工(おおひがしうるしもっこう)
〒602-8491 京都市上京区西社町198−1
TEL 075−432−0043

漆塗り家具の製作と修理、京都の大東漆木工